広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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ブログ風 日々のつれづれ

先日、インターネット上でも公開された「平成26年度 内閣府「自殺対策白書」の163P
「COLUMN16 遺族支援の取り組みについて」という題名で
「小さな一歩・ネットワークひろしま」の過去2年間あまりの活動が紹介されました。
数か月前に依頼があり、私が原稿を書いたものです。

PDF版はこちら
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2015/pdf/honbun/pdf/2-2-8.pdf

発表前の冊子が届いたので、他の頁も読んでみました。
第1章「自殺の現状」。自殺に関する統計をいろいろな角度でまとめたもの。
第2章「自殺対策の基本的な枠組みと実施状況」。国の自殺対策を列挙したもの。

大変な文字量なのですが、なんだろう、「こころ」が感じられない。
もちろん、現場で日夜がんばっている専門職や行政職の方の努力を否定しないのですが。

まあ、「白書」だから、、、、、

気になったのは「COLUMN11 相談窓口における取組【千葉県千葉市】」の取り組み
=千葉市こころと命の相談室」
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2015/pdf/honbun/pdf/2-2-6-2.pdf

[COMLUMN14 救急医療施設・警察・消防との連携の取り組みについて【大阪府堺市】」
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2015/pdf/honbun/pdf/2-2-7-2.pdf

でした。

両方の取り組みが、スキームは、自殺防止のためにとても大切で重要だと思うのですが、
投稿者自身が書いているように、稼働率が低い、利用者が少ないとか、
堺市の取り組みの場合、連携元である救急医療関係からの紹介がないとか、
活用されていないことが課題に挙がっています。

救急病院が紹介しない理由は「声掛けのタイミングがわからない」「未遂者の対応の仕方自体がわからない」とか。

「わからない」という言葉は、「わかろうとする努力をしていない」。
私見ですが、意欲そのものがないように思えます。

箱を作っても魂が入っていない。

私が自殺未遂者の再企図防止のための支援をしたい、と各方面に話をしに行ったときに
いつも感じてきたことが、今も変わらない。いつまでも、かもしれないと
情けない気持ちにさせられました。


2015年07月14日 18:15