広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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ブログ風 日々のつれづれ

勇気づけの言葉は人のためならず

タイトルの言葉、「人のためにならない」という意味ではありません、「他人のためでなく、自分のためになる」という意味です、あしからず。

昨日(4月10日)の「うつ症状のある方またはその家族の分かち合い」では今までと
ちょっとやり方を変えて、
「こころのともしび」の個室傾聴で相談を受けた話で、私自身が答えが出せなかった事例を
具体的に個人や関係先が限定されないような話にして、
出席者の方に「あなたならどうしますか」と問いかける時間を設けてみました。

相談事例と似たような立場で悩みを抱えている方が多かったためか、
意外なほど、具体的で力づけられる助言が活発に出て、勇気づけられました。これはうれしい誤算でした。

「分かち合い」は、基本、「自分自身の気持ちや悩み」を話す場所ですが、なかなかうまく語りだせない人も少なくありません。
しかし、客観的な立ち位置にたつと、物事を冷静にとらえて考えることができるようになります。
今回もまさにそのようでした。

話してみて、自分自身が個室傾聴の時に、相談者のあきらめ、「無理、できない」という
気分に知らないうちに引き込まれて、
一緒に無力感を共有してしまっていたことに気づかされました。
相談者の代弁者として、分かち合いの出席者から激励されたような気持ちになりました。

これは推測ですが、発言してくれた出席者それぞれも、架空の他人のために一生懸命「よい方向」を考えて
発言したことが回り回って、自分自身への励ましとして持ち帰れたのではないかと思います。

大きな手ごたえを感じた1日でした。

この方法を、これからも試してみようかと思います。


 

2016年04月11日 17:50