目に見えないものは忌みするものですか
「自死遺族の希望の会」へ、自死遺族の方から「参加したいのですが教会が会場ですよね。宗教活動はないですか?」とのお問合せが頻繁にあります。
ホームページにもチラシにも「宗教活動は一切いたしません」と明記していても、不安?
先日も遺族の方から、宗教を語る団体から除霊だとか、魂の救済だとか、そんな名目ですり寄られ、詐欺まがい商法に引っ掛かりそうになった、との話を聞きました。
そうした、心が弱くなっている人を悪用する霊感商法があるから、自死遺族の分かち合いにも参加を躊躇ったり、家族に反対されるという話を聞くと本当に悲しさと怒りを覚えます。
一方で、日々の会話の中で、多くの困難や障害を抱えて苦しんでいる人を、陰で
「あの人の回りに、すごいマイナスオーラが漂っていて、“もらわない”ように近づかないようにしたよ。
知人に聞いたら除霊の塩をまいたらいい。と言われてすぐにやった」などというもっともらしい話を聞くと、情けなく思います。
たましい。目に見えないもの。
この世に生存している生き物以外に、何かが存在していることは私は否定しません。
むしろ、亡娘や父母の霊的存在を認めるからこそ生きて、活動している自分がいる。
霊の存在を忌みする偏見が、自死遺族を苦しめていることに気づいてほしいと思います。