広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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1人でもこのことで元気になれるなら

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先週末からこころがほっとするちょっとしたエピソードが続きました。

5月21日、福山の自死遺族の会「つゆ草の会」は、現地世話人のお2人のがんばりがあって、準備もしっかりと、順調に始まりました。

会場の「水呑カフェBoneu」は陽光明るく、店内外の緑に、心が落ち着くとても素敵なカフェ。店内にいるだけで「癒し」の空気に満たされるような気持ちになります。

https://www.cafeboneu.com/

初回は6人で囲みました。ゆったりと、まず1人1人が「こころ」の内を語ってから、フリートークに入ることにしました。
今まで、始めの自己紹介は簡単にすませ、フリートークで「語りたい人は語り、話すことが難しい人は聞くだけでもいい」という形にしてきましたが、中には、話したい気持ちはあるのだけど、語り出すのに口が重い方もいて、語り足りないままで帰路についたのでは、という反省がありました。
始めに“自分なりに”この場で語りたいこと、参加した想いなどを一通りお話ししてもらうと、
お互いも理解しやすく、遠慮が少なくなってフリートークも気軽に話しやすくなることがわかりました。
この方法は、来月以降の「自死遺族の希望の会」「つゆ草の会」でも続けていきたいと思います。

また、先日、希望の会に何度か参加されている方から電話があり、声がはずんでいました。
その方は、心因性の難病のために、生活上で不自由が多い生活をしていたのですが、
分かちあいに何度か参加しているうちに、少しずつ体の調子がよくなり
(実際私が見ていても、参加のたびに、顔色がよくなり、お話しぶりも元気になってきたと思っていました)
先週の分かち合いの後、「したいと思いながら、どうしてもできなかったこと」ができた、という喜びの声でした。
その方のかかりつけ医も、外に出て他人と関わることが、病気の快方にとってとても大事であること、その第一歩として、同じ体験をした人同士が安心で語り合える「自助グループの分かち合い」が一番適している、と喜んで薦めてくれたとのことでした。

これは何よりうれしい便りでした。


分かち合いを始めて4年余り。
悲喜こもごも、心配したり不安になったり、反省したり。
いつも色々なことがあるけれど、
この会によって元気になれる人が1人でもいれば、十分に役割を果たしているのでは、と思えた瞬間でした。

2017年05月25日 19:18