グラウンドゼロに立てた1本の旗
小さな一歩の「自死遺族の希望の会」は3月の会で5年目に入りました。
6年前の6月21日。
いままでの人生で少しずつ築いてきた自分の人生や価値観がいっぺんに崩壊してしまった
私にとっての「グラウンド・ゼロ」の日。
茫然と、心の中に広がるがれきの荒野に目をやるしかなかった日々から約1年半後。
「グラウンド・ゼロ」に1本の旗を立てるように始めたのが「自死遺族の希望の会」でした。
その後、多くの人との出会いがあり、そこからたくさんの「気づき」があり、それをきっかけに、小さな一歩の活動はずいぶん増えたけど。
それはまるで、荒野に少しずつ建っていく小屋のように。
時々、思うようにいかないときはこの旗の立て方や場所を変えようかと心が揺れたときもあったけど。
いっそ、旗をおろしてしまいたい、と思うほど辛いときもあったけど。
これからも、新たな出会いや気づきがあるたびに、周りに新しい小屋が建つことはあるかもしれないけど。
でも、「グラウンド・ゼロ」に立てた1本の旗は、どんなときも、同じ場所で、同じように、ここに集う人を迎えたいと、
改めて思いました。
私はこの旗に始まり、この旗の元でいつか終わる。
これからも「自死遺族の希望の会」は毎月第3土曜日の午後、広島教会で続けます。