広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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ブログ風 日々のつれづれ

この世界の片隅にうちを見つけてくれてありがとう

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3月は出発と別れの季節。
小さな一歩の活動も例外ではありません。

活動で縁があった人たちにも、仕事やご家庭の事情で広島から離れる方々がおられます。

2年以上前に初めて参加し、その縁でいろいろな関わりを続けてくれた方が遠方に引っ越しになりました。

「新しい土地でも元気でがんばってください」というLINEメッセージに

「はい、がんばります」。

そして「この世界の片隅にうちを見つけてくれて」
「ありがとう」

ご本人は、単純に、今話題の映画のキャラクターがかわいいから、という理由で送られたスタンプかもしれませんが(笑)
私はなんだかこの言葉に、一人でしんみりしてしまいました。

この広い世界の中の、広島という小さな都市の、片隅にある小さな活動に

たまたま、偶然、

それまでなんの縁(ゆかり)もつながりもなかった他人同士が、
お互いが見つけあって、
ふれあって、助け合って、そして別れていく。そんな思いが凝縮されている言葉だと。

私からも同じメッセージをお返ししたい気持ちです。
「この世界の片隅にある、小さな小さな活動を 見つけてくれてありがとう。」

「この世界の片隅に」。
映画を見ました。コミックも読みました。
ほのぼのとした温かさの中に、生きることの厳しさが迫ってくる映画でした。
戦争や原爆の理不尽さ、罪のない命が奪われる残酷さ、突然つきつけられる死という別れ。
そんな 生と死の瀬戸際を、
受け入れられないものを、寡黙に飲み込まざるをえない、市井の人々の生活。
淡々と、能弁すぎず描かれていて、しみじみと心に水がしみこむような、そんな映画でした。

でも、それとは別に、「この世界の片隅に」という一言を、とても身近なものとして感じた出来事でした。

2017年03月03日 18:04