広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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HNKeテレ「癒えない傷を抱きしめて~自死遺族支える“母ちゃん”弁護士」  

昨日(12月15日)いつも自死遺族支援のために色々お世話になっている佃祐世弁護士がNHKEテレ「ハートネットTV:癒えない傷を抱きしめて~自死遺族支える“母ちゃん”弁護士」で紹介されていました。
この番組は以前、広島局制作の地域番組でも放映されていたので、私が見たのは2度目です。
改めて観て、いつも接している彼女の人となりや誠実な弁護姿勢がそのまま出ていて、
とてもいい番組だと思いました。
彼女のやさしい微笑みや柔らかい口調。遺族のために様々な法的救済手段を練りだす戦略思考。
この両輪が佃弁護士の真髄だと思います。

番組の中の、彼女の言葉
「自死遺族の本当の願いはただ1つ、『もう一度会いたい』。それをかなえてあげることはできない。
でも、できることをすることで、せめて気持ちの整理につながれば、と思ってやっています。
それでどれだけ救われるかどうかはわからないんですけれど、、、、」
亡き旦那様のことについて
「本当にやさしい人で、いつも私のやりたいことを認めてくれていたので、今でも『思い通りにやったらいいよ』と言ってくれていると思う」と言われていました。

社会的貢献度は雲泥の差がありますが、この想いは私にもとてもよくわかります。

そして
(自死の直後の壮絶な苦しみも)「いまはそれさえも愛おしく思えるようになった」とも。

※どれもうろ覚えの言葉なので、正確でなかったらすいません。※


番組視聴の後、「亡き人を想うときの愛おしさ」から、どんどん違う方向に想いが広がってしまいました。

愛おしい、、、亡き人を思う時(自死に限らないと思いますが)「愛追しい」。私の造語です。
「強い愛が後追いする」。いつまでも。終わりはない。

私は娘の生前の元気だった姿を思い出すたび、同時に苦しさも悲しさも蘇ってまう。
楽しい想い出、明るい笑顔を思い出すたび、同時に自死直後の娘の顔が浮かんできて
「どうして、どうして、あんなに元気だったのに」という問いかけが止まらなくなる。

これも愛おしさのひとつでしょうか。

楽しかった出来事を思い出すときは、楽しかった気持ちも一緒に蘇ってきてほしい。
悲しみの色で上から塗りつぶされないで。

だって、私たちはこれからも生きて、新しい想い出を作っていけるけど、娘の思い出はもう増えない。
だから25年分の思い出を大事に、鮮明に、その時の気持ちのままとっておきたい。
家族とも、楽しかったその時の気持ちを封印せず、笑顔で想い出話ができるようになりたい。

まだそれができていないけど。

そんなことまで思い及んでしまいました。

2016年12月14日 11:38