ある「こころ」の雪解け
先週土曜日、自死遺族の分かち合いに初めて参加した方。
2年前に知り合い、定期的にお宅に訪問し、2人だけで自死遺族の分かち合いをしてきました。
その方は、ご自身の心的事情のために、外出して人と会うことができなかったからです。
何度か「分かち合い」への参加もお誘いしてみましたが、
その都度、「初めての場所に行って、他人と話すこと」への緊張で体調が悪くなり、間際になって
「やっぱり無理」と言われてきました。
無理に誘って心の負担になってもいけないと思い、距離をおいてみました。
ちょっとご無沙汰だな、と思っていた矢先の先日、
参加してみたいとの連絡があり、初参加となりました。
分かち合いは2時間。行く前は、「緊張と不安で、途中体調が悪くなったら」と不安になったので
「2時間を通して、その場に居ること」をとにかく目標にしましょう、しんどかったら帰っても構わないのだから、と話し合っていました。
分かち合いの間はほとんどご本人はお話ができなかったけど、
時々声をかけると「大丈夫です」と笑顔で答えてくれます。
気が付いたら、4時間、会合の場所で同席することができていました。
本人もそれが一番の驚きであり、喜びのようでした。
根気よく声をかけ続けてよかった。
小さな一歩の活動が、この方にとっての「こころの雪解け」になってくれたらいいな、と祈ります。