広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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ブログ風 日々のつれづれ

振り返ればたくさん歩いた4年間。カウンセリングスクールの卒業式

先週土曜日(2月13日)は、4年間学んだ「広島カウンセリングスクール」の卒業式でした。

一般コース(1年)は、心理学やカウンセリングに関して幅広く知識を学び、簡単なロールプレイまで、
専門コース(3年)は、一般コース卒業生が20人程度のゼミ形式で、
毎回1~2人分ずつ、
実際に行った試行カウンセリングの音声記録を聞きながら逐語録(一言一句まで記録したもの)を検討し、
それぞれのカウンセリングの長所と短所、改善する点などをディスカッションし、
最後に指導教員から、その日の事例についての評価と、そこから「カウンセリングの注意点、ポイント」を学びました。

なんとか卒業し、「HCS ライフコース・カウンセラー」の認定資格もいただくことができました。

私の同期生で卒業したのは17人。
卒業式では、自分が行ったカウンセリングのこと、
試行カウンセリングの協力者が見つからずに焦り、悩んだこと。
仲間の前で検討されながら、赤面したり、反省したり、自己嫌悪に陥った想い出などを語り合いました。

4年前の春を思い出していました。

2012年の春、娘を亡くして8か月くらい経った頃、中国新聞で「カウンセリングスクール」の生徒募集の記事を見ました。
その頃、私は漠然と、「自分も何か、自死防止や自死遺族同士の支えあいのような活動をしたい」と思っていましたが、
それまでの人生で、ボランティア経験はゼロ、福祉も心理学も大学で薄く学んだ程度で、ずぶの素人でした。

「自分は何もできない人間だ。。。」と無力感に打ちひしがれていた頃でしたから、
「まずはこういう勉強からしてみたらいいかもしれない」と思いながら、
その時の自分には、心身ともに、やり切る自信がなく、
「無理かな、無理かな、。。。。」と悩みながら日々を過ごしました。

「途中で挫折するかもしれないけど、まずは何か始めてみよう」と決心して、申し込んだのは開講の直前でした。
その頃の私には、4年先など、全く見えず、自分が4年間も学びとおせるなど、全く想像もできませんでした。

その後、私の回りでは本当にいろいろなことが展開しました。
ただただ、手探りで過ごした4年前は、気が付けばあっという間でもありました。

でも
4年前の春に恐る恐る始めた、広島カウンセリングスクールでの学びがなかったら
「小さな一歩」もないし、「こころのともしび」もこの世にないのだ、と振り返ってみると
「気が付いたらずいぶんたくさん歩いたな」としみじみ思える道標でもあります。

 

 

2016年02月16日 11:48