広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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会えた方にも、会えなかった方にもありがとう

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メリークリスマスが聞こえる頃、今年も終わりに近づこうとしています。

今年は本当に「変動の年」でした。

昨年の夏に「こころのともしび」(当時は仮称「こころのシェルタ―」)の開設の決意表明をし、サポーターを募集。
想像以上に希望者が集まり、設立準備委員会を始めたのが昨年の秋でした。
何回かのミーティングを経て、
現在の名前「こころのともしび」と、運営の基本方針が決まったのが、今年の始めの頃。

その頃、私は悩んでいました。
常設型の傾聴スペースにするためには、限りなく無休で開設したい。
新しいことを始めるにあたり、自分も責任もって携わるためには、限りなくその場に常駐していたい。

しかし、現在の会社経営も、簡単にやめたり手を抜くこともできない。

1つには、現在の仕事そのものに社会的責任があるから。
1つには、小さな一歩の活動を有形無形に下支えをしているのはいまの会社だから。

悩んだ結果が、会社の事務所と「こころのともしび」を同じフロアでシェアすることでした。
色々探した結果、さまざまなわがままな条件を認めてくれたのが、「庚午ビル」オーナーでした。
庚午ビルの1階部分の「丸ごとリノベーション」が終了したのが4月末。
5月には会社の引っ越しをし、6月21日に「こころのともしび」を始めました。

途中、自分が骨折して引っ越し準備ができなかったり、想像以上に設備の準備に手間がかかったりと難航しましたが、6月21日は“はずせない日”。この日に始めたかったのです。

この半年間はとても密度の濃い時間となりました。

予想をはるかに上回り、20人ものスタッフが名乗りをあげてくれたこと、
その多くの方が何らかの当事者経験を持ち、「自分が求めていた場所」と言って参加してくれました。

それぞれの協力の仕方も、日々馴染んできて、自然体でそれぞれの役割分担が進むようになりました。

色々な、重い荷物を抱えておられる方々が訪ねてきて下さいました。
語らいや食事、体のいやしを経て、ほんの少し荷物が軽くなったならうれしいと思います。

他の活動団体や、個人で活動している方からも声がかかり、訪ねてきて下さいました。
自分たちと違った目標や設立の想いをもってがんばっている方の姿を知ることができ、
まだまだ自分は浅いし、狭いな。と学ぶことがたくさんありました。

今年、小さな一歩に、また「こころのともしび」に係って下さった方々の顔や言葉をいま反芻しています。

来年の今頃も、同じ活動をなるべく多くの人たちと共に、心穏やかに続けていられますようにと祈ります。

いま、このブログを読んで下さっている方に感謝します。
不安や迷い、自己嫌悪などで消耗しているときに、
直接お話ししていない方のアクセスやコメントが、「大丈夫、ちゃんと見ているから」と
後ろから支えてくれるように感じた日もあります。

来年もよろしくお願いいたします。

2015年12月24日 14:35