広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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「あの日を忘れたことはありませんよ」「私もですよ」

広島県自死遺族支援団体連絡会 の会議が1年ぶりに開かれ、
久しぶりに広島県立総合精神保健福祉センターの川村さんとお話しができました。

今は、広島県内に7団体、分かち合いグループがあり、それぞれ、主催団体や運営主旨に特徴があります。
遺族の方も、個性にあった団体の分かち合いに参加することができますが、
川村さんは、広島県内に自死遺族の分かち合いグループがなかった頃に、
手探りで「忘れな草」を立ち上げた際の担当者のお一人です。
その後、2年間別の部署に異動されていましたが、今年度から、元の自死遺族支援担当に戻ってこられました。

今日、久しぶりに川村さんとお話しをして、
私が4年前秋、初めて東広島市の「忘れな草」に参加し、話した内容まで思い出しました。

西条は娘が大学時代に住んでいた街で、娘の想い出がいっぱいつまっている町に降り立ってみて、
今の自分はまだこの街に来られる状態でないと気づかされたこと。
娘の死後、平気なぬ顔をして仕事や日常生活を送っている自分が許せないこと。

そんな話をしてうつむいた顔をあげたとき、目にいっぱい涙をためた川村さんの顔がありました。
多くを語らず、ただうなずいて下さいました。
その目を見て、感動し、「あ、わかってもらっている」と実感しました。

そのことを忘れたことはありません。

今日、会議の後のご挨拶で
「川村さん、私は最初にお会いした日のことを忘れたことはありませんよ。あの日が私の原点でした。」
と一言言ったら
川村さんも「私もあの日を忘れたことはありませんよ。」と返して下さいました。

当事者でも、当事者でなくても、共感しあえる、とはこういうことではないか、と思い、
今日は本当にいい日でした。

 

2015年12月03日 18:30