広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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ブログ風 日々のつれづれ

抱えてきたものを捨ててみると空いた場所に希望が見える

今日はとてもうれしいことがありました。

何回かお話しを聞いてきた方。
自分に自信がなく、家族との関わり方がわからない。
どうしたらこんな自分をよりよい方向に向けたらいいかがわからず、
色々なことを試してみるが、どれも救いの決め手にならない。
途中で挫折し、そのことでもっと自分を責めてしまうことの繰り返し。

そんな話が繰り返されてきた前回の話で、服の片づけをしてみたら、
自分はどんな服を着てどんな生活をしたいと思っていたか、
ちょっと気付いた、と言われたので、それを大いに励まし、
「自分にとって何が大切か、何はいらないかのか。モノの片づけがきっかけになるかも」と話しました。

そして数日前、
「そのあと、家の中の、他の物も片づけてみたら、目の前がすっきりして、
ごちゃごちゃだった家がすっきりしたら、気持ちも晴れてきたんです!」と元気な声。
さらに、ご本人が片づける姿に家族も一緒に、自分の物を片づけているうちに
家族の方も片づけに協力。それぞれが自分の持ち物を整理したら一体感が生まれ、
会話も生まれ、笑顔が生まれたというのです。

今日、来られた姿を見て驚きました。顔つきも晴れ晴れとして、笑顔がとても明るい。
以前から「にっこり笑うと、とてもチャーミングですよ、ご家族もきっとあなたのその笑顔が見たいのですよ」
「そのためには、周りの目を気にしたり、遠慮せず、自分がやりたいことを楽しむことですよ」と語ってきましたが、本当にその通りになったのです。びっくりしました。

それまで「あれをしたら、これもしたら」とたくさんの選択肢をならべては
「でもできないかも」「家族に迷惑かけるし、、、」とため息をついていたその方から
「これは続ける」「これは続けるけどつきあい方を決めた」と、自己決定の言葉が聞かれました。

「いまの自分にとって大切なもの」と「つい捨てられずにしまいこんでいたもの」。
「いつも目の前においておきたいもの」と「そっととっておきたいもの」
モノを整理することはココロを整理すること。

私もよい学びをさせてもらいました。

2015年10月16日 19:40