広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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遺骨

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先週の土曜日、ある自死遺族の方と一緒に亡くなったお母様の一周忌のお墓参りに行きました。
亡くなった後も家庭の事情が複雑で、家族そろってのお墓参りができなかった、
他の親族がその方を誘うことなく法要をすませてしまったのです。

自分の足で墓参りに行けない方で、とても落ち込んでいたので車で一緒に行きました。
山あいのお寺にある墓地に、お母様は合同納骨堂に合祀されていました。

遺骨の一部をいまも手元に持っているその方は、合祀されたことが悔いとして残っていて、
「母と自分が2人で入れるお墓を建てたい」とぽつりと言われました。

その方にとっては少なくない出費です。
それでもその意志は固いようでした。
「かなうといいね」と、墓地の中の空き区画を一緒に見て回りました。

私も娘の遺骨の一部は今も自宅に置いています。
自分が埋葬される墓に、隣に置いてあげたいのです。
そうすれば、天国でまた隣に並べるような気がします。

初夏の山寺は緑と花に囲まれた静謐の中にありました。

新緑が美しいほど、青空が澄んでいるほど、風がさわやかで気持ちいいほど、
その中にいると
そのような美しい季節に背を向けて、暗い部屋でうずくまっていた娘の姿がよみがえるのです。
2015年05月27日 20:31