広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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7年間支えてくれてありがとう

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4月30日、中区幟町の事務所から西区庚午北の新しい事務所に引っ越しをしてきました。
会社の事務所として7年間、小さな一歩の事務所が間借りしてから2年間。

元々幟町の事務所に来たのは、当時の不況で会社の経営が危なくなり、
閉鎖しようかと思いつめていた時に、その部屋の持ち主の取引先の社長さんが、
「古いマンションだけど、特別家賃で貸してあげるから、越して来たらいい。もう少し頑張れ」と励ましてくれたから。
周辺の家賃相場の半額に近い家賃で借り、その上「小さな一歩」の事務所まで居候させてもらう、
本当に好意に甘えっぱなしの7年間でした。

新しい事務所も、ビルオーナーの特別な好意で、相場よりかなり安い家賃で借りられることになり、
1フロアを2分し、会社の事務所と、小さな一歩の事務局兼「こころのともしび」を半分ずつ使う
私は両方の事務所を自由に行き来できる、という特別仕様の内装に仕上げてくれました。

会社の方は創業23年目を迎えました。
やめたい、と思ったことは数知れず。
特にこの4年間は「何のために会社をするのか」ではなく、
「なぜ会社をやめる決心ができないのか」と、だらだらと仕事を続ける自分を責め続け、
朝、「今日こそはスタッフに『会社を解散します』と言おう」と、それぞれに語り掛ける言葉まで決めたのに
出社直後から対応や処理に追われているうちに言うタイミングを逃して、、、という日々が数知れず。

なぜ会社をやめることができなかったのか、との答えは結局はっきりしなかったけど、
4年前は身体を引きずるように出社し、抜け殻のように仕事を続けていたけど、
でも会社の仕事がなくて、家に閉じこもっていたら、きっと私はアルコール依存症になっていたでしょう。
そこに私の「居場所」があったことは確か。
無言で私を支え続けてくれたスタッフがいたことは確か。

「こころのともしび」事業を本気で支えるためには、
家賃や光熱費などの経費を担う「会社」を続けることが必要だという答えがはっきり出たいま、
弱気や迷いを捨てて、新しい地で、新たな気持ちでスタートします。

 

2015年05月01日 19:30