ネガティブ思考とのつきあい方体験セミナー
先週土曜日(3月21日)、金森文雄先生を講師に招いた「ネガティブ思考との付き合い方体験セミナー」では32人の参加者が,みなさんとても熱心に話を聞いていました。
ネガティブ思考とは‘状況'から‘頭の中に自然と浮かんでくる考え'=自動思考。
これを「8匹のユガミン」に例えて説明されました。
「シロクロン」
物事を白か黒か割り切り、完璧さを求めさせるユガミン。
このユガミンが大きくなると完璧でないと納得できないため、自分の行いに少しでも満足できないと、「これは失敗だ」とか「自分はダメだ」などと判断して自身を失ってしまう。
「フィルタン」
物事の悪い面ばかりが目につき、よい点やうまくいったことなど他のことを見えなくさせてしまうユガミン。
このユガミンが大きくなると、悲観的なフィルターを通して自分や世の中を見て、気分が暗くなる。
「ラベラー」
物事や人に「○○である」と否定的なラベルを張り、一度はったらはがさないユガミン。。
このユガミンが大きくなると、あらゆるもの(自分自身)に否定的なラベルを張り、そのラベルから浮かぶイメージに振り回されて冷静な判断ができなくなる。
「マグミニ」
自分の失敗や短所を実際より大げさに考えて、反対に長所や成功を実際より小さくとらえさせるユガミン。。
このユガミンが大きくなると、些細なミスや失敗を大げさに考えすぎて鬱や不安になったり、自分の成功も「できて当たり前」とポジティブに評価できなくなる。
「ベッキー」
自分や他者に対して「○○すべき」「○○でなければならない」と考えるユガミン。。
このユガミンが大きくなると、ルールに縛られて生活が窮屈になたり。自分や他者の失敗が許せず怒りや緊張を感じやすくなる
「ジーブン」
よくない出来事が起こると、自分に関係がないに関わらず自分のせいだと考えるユガミン。。
このユガミンが大きくなると、悪い出来事に対して自分のせいだと自分を責めてしまうため、自分のことが嫌いになってしまう。
「パンカー」
わずかな出来事を根拠にあらゆる出来事が同じような結果になると一般化しすぎるユガミン。。
このユガミンが大きくなると、厭なことが繰り返し起こっているように感じてしまうため、落ち込みやすくなる。
「ジャンパー」
確かな理由もないのに、意識的な思いつきを信じ込んでしまうユガミン。。
このユガミンが大きくなると物事が確実に悪い結果になると早合点してしまうなど、よくない結果を先読みしてしまい、不安定な気分に苦しむ。
ユガミンについて詳しく知りたい方には「認知療法トレーニングブック」(竹田伸也著)も発売されています。
(→本の紹介はこちらの「アマゾン」サイトにあります)
「ユガミンが大きくなるイメージ」として、両掌を目の前に近づけ、「他の景色が目に入らない」ことを実感しました。
「無理にユガミンを排除しようとするイメージ」として、隣の人と手のひらを合わせて力を入れて押し合ってみて、「これを24時間続けていると疲れる」ことを実感しました。
必要なのはユガミンと真っ向勝負を挑んで撲滅しようとするのではなく「ユガミンにとらわれないような『行動』をすること」。
自分の体や心をリラックスさせたり、自分の思考に集中して向き合うこと。
その実践として教えてもらったのが
まず「スマイルエクスサイズ」。「笑い」は、副交感神経の働きを高め、体内の代謝をゆっくりおだやかにし、リラックスさせる効果があります。
また、体は本物の笑いと「つくり笑い」の区別がつかず、健康への効果は同じなので、
おかしくなくても「笑う体操」をするだけで十分な効果が得られるとのこと。
そこで色々な「笑いのポーズ」を実際にやってみました。
不思議なことに、会場全体で「作り笑い」をしていると、本当に心から笑えてくるのでした。
「笑いのポーズ」自体が背伸びの運動などで、とてもいいストレッチになります。
次に「3種類の呼吸法」。片鼻呼吸、ハミング、腹式呼吸。「マインドフルネス」「セルフタッピング」と盛りだくさんでした。
参加者のアンケートでも、心が楽になった、との声が多く見られ、安堵しました。
どれも、DVDを買って自宅で1人でもできるようですが、
やはり仲間がいた方が楽しそう。特にスマイルエクスサイズやタッピングタッチ。
こころのシェルターがオープンしたら、定期的に講座を開きたいなと思いました。
金森先生は三田市を中心に、タッピングタッチや笑ヨガのセミナーをされています
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