クリスマスカード
心因性の難病のために、家事や仕事、外出ができず、1人で家で暮らすAさん。
自死遺族の方です。
半年くらい前に会い、外出や人と会うことができないことがわかったので自宅に行って
「2人だけの分かち合い」を毎週1回、続けてきました。
話すこともAさんにとっては疲れの原因になり、体調を悪くします。
1時間くらい、疲れが出ないように気をつけながら話をするのだけど、
時々、私の油断で、心の内に入り込みすぎ、
「すいません、今日はもうちょっと疲れました」と言われることも。
そんな日は、自己嫌悪でいっぱいになりながら家路をたどります。
先週、建物管理側の都合でAさんが別の部屋に引っ越しをすることになったので手伝いに行きました。
でも平日で、仕事の約束の時間が迫ってきたので、途中で失礼することに。
福祉ヘルパーさんがたくさん手伝いに来ていたので大丈夫と思いつつも、
この中途半端さに自己嫌悪、になります。
そんな気持ちで先日、Aさんの家にいつものように伺ったところ、
「何か引っ越しのお礼をしたいと思ったのですが、私は一人で買い物にもいけないので。。。」
と言われながら、封筒に入ったカードをもらいました。
「ああ、うれしいな。ありがとう。後で楽しみに開いていい?」と言って
家に帰ってから開いたところ。。。。。
お礼の手紙でした。
なんだか、目じりも胸の中も熱く、じんわりとした温かいものが広がりました。
病気が原因で、感情表現が少ないAさん。
お役に立っているのか、かえって負担を与えているのか、わからなくなる日もあるけど
「もう疲れるから来ないでください」と言われるまでは通い続けようと思いました。
いつかAさんを、自死遺族の希望の会に連れて行ってあげたい。
遺族同士で話しあうことが、Aさんがいま、一人で繰り返し繰り返し自問していることへの
きっと解決になる。と信じるから。
2014年12月03日 19:19