広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

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ミュージックセラピーの会

今日は音楽療法士久保敬子さんの自宅で開かれた「ミュージックセラピーの会」の日。

参加者9人のこじんまりとした会でしたが、ゆったりとした気分で、
大きな声で「紅葉」「ちいさい秋みつけた」「秋桜」「冬の星座」など、
特に私と同年代の人にはおなじみで懐かしい歌を歌ったり、
ツリーチャイムやミュージックベルで演奏したり。
歌というと、「カラオケ」と言われそうですが、
カラオケと違うのは、みんなで大きな声で合唱すること。
だから、声の良しあしやら、音程などきにせず、気持ちよく歌える気持ちよさ。

私は毎週教会で讃美歌を歌いますが、このときも同じ気持ちよさを感じています。

合唱の間で、久保さんの独奏による「energy flow」(坂本龍一作曲)を
心をリラックスさせて聴くひとときがありました。

目を閉じて心を音楽にゆだねていると、脳裏に広がったのは子どもが小さいときに住んでいた家から見えていた四季の風景。
木立を揺らす若葉、散る桜、山一面の紅葉、雪景色。
その中で私を呼ぶ子どもの声。

幼いときから成長期まで、そうだった。
「ママ見て」「ママねえねえ」「ママおかえり」。。。どんなに沢山、私を呼んでいたか。

その後に「ハナミズキ」のピアノ独奏。
私と亡き娘の思い出の曲。
娘が高校3年のとき、流行っていた。
高校の卒業式の時、大学受験に失敗した娘に対する複雑な思いがそのまま蘇った。

気がついたら涙がたくさんこぼれていた。

しばらくぶりに、閉じていた心のふたが開いた。

哀しみを連れてきたけど、ミュージックセラピーの効果は私自身に一番訪れていたのかもしれない。

2014年11月24日 19:37