広島市が自殺未遂者に相談窓口案内カード、リーフレットを作成
病院への搬送時に市消防局の救急隊員を通じて手渡すほか、市内の41医療機関で退院時に
配る、という新聞報道がありました。
それ自体は大切なことだと思うのです。
ただ、「窓口」としてどこが書かれているのかが気になりました。
広島市精神保健福祉センター、各区の保健所や福祉事務所、地域包括包括センター、ハローワーク。。。以前「うつ病のサイン、見逃さないで」というリーフレットに書かれている機関とほぼ同じのように思えます。
6月のシンポジウムで配布された「自殺未遂者実態調査」では、自殺未遂者のうち、公的相談機関への相談経験がある割合はわずか2.8%。
精神医療受療率は現在通院中が69.2%、通院歴ありが12.8%。合わせて8割を超えています。
利用率が低いのは「知られていないから」との考えから認知を高めるために資料を
作ったのかもしれないけど、
「なぜ相談しないか」について、もっと根本的に考えるべきではないでしょうか。
私は2か月間、重い精神疾患の人から、色々な相談を受けてきました。
窓口にも一緒に行き、相談にも付き添いました。
その後も病状は好転せず、希死念慮もときどき高くなります。そんなとき来るメールは
心がつぶれそうです。
でも、公的窓口に再度行って相談しようと思いません。
そこで得られる援助の限界は1回行けばわかってしまうからです。
2014年09月08日 18:13