広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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ブログ風 日々のつれづれ

口にしてみることから始まる一歩

昨日はちょっとうれしいことがあった。
心因性の難病のために外出できないので、週に1度、話をしにお宅訪問をしている1人暮らしの人(Yさんとする)がいて、
始めのうちは、何を聞いても出口のない不安の訴えしか聞けなかったが、
話を重ねているうちに、Yさん自身が、得体のしれない不安の「正体」に向き合えるようになってきたことだ。
 
「不安」とは頭の中で膨らんでいく風船のようなものだ。
明日明後日の出来事に直面する不安、
「これをするとこうなるのでは」と予想する展開から浮かんでくる不安、
「このままで一体どうなるんだろう」と遠い将来を思う時湧き出てくる不安。
 色々な「不安」が脈略なしにどんどん膨らんできて、頭の中で一杯になる。
これが病気を更に悪くする原因でもあるように思われた。
 
「先々への不安も消せはしないが、まず、いま直面する不安に向き合いましょう」と話を進めているうちに、

心療内科のかかりつけ医(A先生)の診療内容や助言が信頼できない。
でも周りの人が「他に往診してもらえる先生もいないし、よい先生だから、A先生の言うことを聞かないとだめだ」と言うので不安を抱えながら従っていた。
このままでは自分はずっと元気にならないに違いない、1
人暮らしでこれ以上病気がひどくなったらどうしよう。。。

その不安が1日中頭をめぐっていることに、本人が話しながら気がついたのだ。

「以前、信頼できるB先生にかかったときに病状が好転したことがあるので相談しようかと思う」
とは本人の気づき。
ゆっくり順番に物事を整理しながら話しているうちに、そのことに気付いたらしい。

私もまずセカンドオピニオンを求めることを勧めた。

「A先生、B先生の良しあしは私は決める立場ではないけど、
A先生への不信感があるのに、どうにも身動きできない、と思い込むことで
膨らんでしまう『不安』をまず解決することが大切だよね」と話した。

「やっぱり口に出して言うことって大切ですね。言わなかったら気づかなかった」
と話すYさんの顔は少しだけ明るくなったように見えた。
 
来週また来るね、と言って家を出た。
Yさんが勇気を持ってセカンドオピニオンを求め、治療を信頼し、心が安定できることを祈りたい。
2014年08月12日 16:22