広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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東尋坊で見てきたこと

先週土曜日に、福井弁護士会主催の「シンポジウム 強いられた死のない社会を~自死をなくすために私たちができること」で、茂さんの講演があったので出かけていきました。

 
行政担当者、医師、弁護士など 多くの肩書を持った方が話す中で
現場で体を張っている茂さんのお話は、血肉が通った,最も力強く心に迫るものでした。

このシンポジウムに「行きます」とお返事したときに「茂さんの東尋坊の現地や事務所を見に行きたい」と、お願いしていたのですが、確認が悪く、「だめかな」と思っていたので、日帰りの予定でいたのですが会場で茂さんにお声をかけて話をしているうちに、
「やっぱり、東尋坊の現場を限りある時間だけでも見せてもっていいですか」
「ええよ、こちらは連絡をもらっていたから、そのつもりでいたんよ」(その時はまだ、終電で帰る予定でした)

現地では川越さんが車で迎えに来てくださり、夕日にそまる東尋坊の絶景を見ることができました。
初夏のさわやかな風が通る、日本海の絶景。断崖絶壁の落日風景。
息をのむような迫力。 このまま異界にひきこまれそうな気がします。

            
近くではファミリーやカップルが、にぎやかな声をあげながら楽しんでいます。

この場所が、人生に疲れ、最期の場にとたどり着く人が多い場所とはとても思えません。
お話では、自殺願望のある人は、観光客の多い時間帯はひっそりと物陰に潜んで夜になるとここから飛び込もうとすることが多いとか。

死を覚悟しながら、その横で幸せな恋人たちや家族連れの嬌声を聞く。。。
その心の中に、去来するものはなんだろう。。。。

その後、茂さんと川越さんと一緒に酒食、となり結局、福井駅前のホテルに一泊して帰りました。

東尋坊の現地や事務所を直接自分の目で見たこと、
茂さんの、体当たり現場主義の自殺防止活動を直接お聞きできたこと。
その中には、長い警察官として、体に身についたテクニックやスキルあってこそ、と思えることが多かったこと。

決して、他の人が同じようにしようとしてもできないことであること。

大変勉強になりました。

茂さん、川越さん、ごちそうさまでした。ありがとうございました。
                
   
 
2014年06月02日 17:17