他人と境界線を引くこと
先週の土曜日、広島県東広島市の安芸津教会で「広島アディクション勉強会」という、さまざまな依存症を抱える方の「家族」のための会を見学に行きました。
「依存症」は、アルコールや薬物など『物質的なもの』が代表的ですが、ギャンブル、買い物、ネット、携帯電話、ゲームなど、「行為」への依存も含まれるとのこと。
「軽い気持ちで始めたことが、最初の動機。ところが、いつしかそれがないと落ち着かなくなり、やめると苛立ちや不安、絶望感が訪れたり、ケースによっては、つらい離脱症状が現れる場合もあります。対象に支配され、自分の意志で欲求をコントロールできなくなるのが、依存症なのです。」
にわか知識の私の言葉より一応の解説はコチラ(all About より)
アディクション勉強会で実践しているプログラムはとても、数時間そこにいただけで語れるものではありませんが、
そこで聞いた、「4つのルール」というものが、とても心に残りました。
「支配しない」頭ごなしに批判したり、言うことに従わせるようなことをしない
「世話をやかない」 尻拭いをしたり、肩代わりや身代わりにならない
「先取り心配をしない」 この先どうなっていくんだろう、と想像の未来に対して過剰に心配しない
「当事者と自分の間に『境界線』をひく」彼はカレの人生、と考えて共依存をしない
理屈では「わかっている」この4つの原則を本当に実行できるまでに
身体が引きちぎられるような、血のにじむような苦痛があるそうです。
この4つのルール、いろいろな人間関係に共通しているように思えます。
特に「他人と境界線を引く」ことはむずかしい。
「他人が見たらどう思うだろう、なんて言われるだろう」
「自分の行為が周りから評価されなかったら、、、」
「●●が言うからその通り従ってきたのに」
「私の気持ちを●●がわかってくれないから、、、」
「(自分自身ではなく)●●がダメになったらどうしよう」
「●●に迷惑をかけるからがまんしよう」
自覚していなくても、気が付くと、このような思いにとらわれてしまいます。
「他人と境界線を引く」。
これは、全ての迷いや悩みに自分で解決をつけるためにとても大事なこと。
誰でも、自分1人で生きているのではないけれど、
「他人と支え合って生きていく」ことと
「他人と自分の境界線が引けず、共依存してしまう」こととは全く違う。
でも、むずかしい、本当にむずかしい。
「自分は自分!他人に何を言われようと、好きなようにする!」
本当の意味で実践できたら、肩の荷はどんなに楽になることでしょう。
2014年02月04日 19:44