自死防止のための支援ということ
先日、大阪府人権協会が開催した
「自殺防止サポータースキルアップ研修」
を受講してきました。
参加者は主に行政や福祉関係の団体の実務担当者だと思います。
日々の対応業務の中で、自死危険の高い人や自死未遂者に対応している人たちに向けて
より迅速で適切な支援を実行するための、実務的な講習で、
具体事例をあげたロールプレイ実習などもあり、刺激を受ける内容でした。
自死危険の高い人が抱える、精神病理的・経済的に逼迫した状況。
時には明日の身体安全にもかかわるような「待ったなしの」状況。
追いつめられた人を「どのような機関が連携しあい」「何から解決していくか」
「そのために利用できる法律や制度、機関や施設は何か」を実習方式で学びました。
必要なことは、無理なく無駄なく、「いのちを守る」ために一番早くすべきことから手がけること。
とても勉強になったのですが、同時に考えこんでしまいました。
大阪のセミナーなので、大阪の支持団体や行政窓口を前提としてお話がされます。
これは広島では、どうなんだろう。それぞれの地域で事情はまた全然違います。
私たちは、もっと、実際に「いのちの実務」を担っている現場がどのように日々、動いているかを
知るべきではないでしょうか。
知らずに「行政は何もしてくれない」と思い込んでいないでしょうか。
そして考えこんでしまいました。小さな一歩 のような民間ボランティア活動の持つ意味を。。
26日に2回目の講義があります。
「自殺と自殺の現状、自殺防止活動等」
「自死と悩み相談活動に関する調査報告から見えてきた自死相談のあり方」
「死にたいと相談されたら(ロールプレイ)」
何かを吸収して帰りたいと思います。私たちでもできることを。
2013年09月18日 19:56