自分には2つの目と2本の手しかない
先日の分かち合いにも多くの方が来られて、
先月のシンポジウムやテレビを観て初めて参加した方も複数いて、
とてもうれしかったのだけど、
せっかく来た方に、気持ちよく、「来てよかった」と少しでも思ってもらいたいと
思っていたのに
なんだか十分にできなかった後悔がある。
シンポジウムの時もそうだった。
せっかく多くの方に来てもらったのだから、「わざわざ来たかいがあった」と思えるものにしたかったのに
どうだったのだろう。
もちろん、話の内容は、人それぞれ感じ方も違うし、価値観も違うから
全員に同じように共感してもらえるなんて、そんな不遜なことを目指しているわけではない。
自分のパート話なんて、未熟なもんだ、とわかっている。
でも、そういうことではなく、
自分の目は前を向くために2つあるだけで、
自分の手を広げて把握できる幅は160センチくらいしかない。
複数の人が同じ時間に同じ場所でそれぞれの重荷を抱えて集っているその場で、
自分の後ろには目が行き届かないし、160センチの幅に余るものには手が届かない。
決められた時間の中で神経が行き届かない限界が、くやしいような、申し訳ないような気がする。
結局、人間である自分ができることは無力で限りがある、と。
自分の限界を認め、祈るしかない。
「ここに集う人々が、ほんの小さなものでも、1ミリでも、心に持ち帰ることができていますように」と。
それができるのは神様しかいなんだな、と改めて思った。
2013年08月18日 18:57