シータとパズー
3年前、娘の遺した子犬を「何としても飼ってやりたい」と心に決めたものの、当時住んでいたマンションはペット禁止。
猫(これも娘が中学生のときに拾ってきた子)をこっそり飼っていた。
犬ぎらいだった夫と大もめした結果、「じゃ、引っ越せばいいじゃないの!」と家探しをし、とにかく犬を早く迎え入れたい一心で、すぐ住める今の家にしました。
暑い夏だった。
引っ越しのために荷物を片づけながら、娘の写真や大切にしていた本、服などを1つ1つ整理し、箱に入れながら汗と涙が同じくらい流れた。
娘は2匹飼っていて、大好きなジプリの映画の中でも一番好きな「天空の城ラピュタ」の主人公、シータとパズーの名前をつけていた。
2匹飼いたかったけど、犬を飼ったことがないし、猫も2匹いるから、シータ(チワワ)は同じ犬種を飼っていて、チワワがほしい、と思っていた方がたまたま見つかり、お譲りした。
シータをお渡ししに行く前、お別れの前に「一緒のお散歩はこれが最後だよ」と、
シータとパズーをお散歩させた、炎天下の宇品海浜公園の風景を思い出す。
でも、いま、シータはご主人にとてもかわいがってもらい、写真館の看板犬として活躍している。
パズーは、私たち夫婦の子どもとしてかけがえのない存在になり、夫はすっかり「親ばか」の溺愛ぶり。
1年に1回、パズーのお誕生日に写真を撮りに行って、そこでシータと再会し、一緒にお散歩することもできる。
今日、たまたまでしょうか、「天空の城ラピュタ」がテレビで放映されます。
娘と一緒に見ようと思います。
元気で一生懸命でけなげなパズー。作品のパズーと同じ性格に成長したよ、歩美。
2013年08月02日 18:52