不思議な、そして運命的な再開があった
先日の「自死遺族の希望の会」では驚くべき再会がありました。娘がビルから飛び降り、総合病院のICUに運ばれたのが、2年前の6月15日。
手術後、助かる可能性は数%もない、と宣告され、
絶望の底で、待合室に張られている「脳死臓器移植」のポスターが目につきました。
娘の命は途絶えても、せめて臓器だけでも他人様の体の一部となって
生き続けられるなら。。。。
何かすがるような思いでした。
面会した「移植コーディネーター」の方は、冷静に丁寧に
脳死臓器移植のデメリットも説明されました。
それは、主には、臓器摘出のために、脳死後も献体として身体を維持していくことによる
身体の変化、ということでした。
家族で意見が分かれ、結論が出ないまま、娘は脳死から心停止まで1日と
わずかだったため、結局、移植を承諾していても間に合いませんでした。
結果、角膜移植だけはさせていただきました。
それだけでも、いま、娘の目が誰かに光を与えている、と思えます。
その時の「移植コーディネーター」が、前回から分かち合いに参加している遺族だったことを
話しあっているうちに知りました。
2年前、ていねいな説明の後に「私も自死遺族なんですよ」と最後に言われたときの
顔がよみがえりました。
なんと不思議な再会でしょう、しかも、運命の日に!
これも何かの啓示なのでは、と思えたほどでした。
2013年06月17日 16:17