広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

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「正月は家族でのんびりと」が辛い人も多い

今年の正月休みは小さな一歩の活動も9日間お休みをいただきました。
例年より休みが長かった方は多いのではないでしょうか。
「久しぶりに家族でのんびり楽しく過ごし、正月明けはまた仕事、家事、学校と忙しい生活に戻る、ため息。。」
世の中では定型句のように言われます。
 
でも「久しぶりに家族で過ごす」ことが苦痛の人もいます。
子どもの頃から親や家族から一方的な精神的苦痛を受けている人。
色々な諍いが家族の間で絶えず、一緒にいることが苦痛な人。
一人で生きていくことを決めて、家を出て、自分自身の力で色々な人間関係を作ってがんばってきた。
でもなぜか「正月」は“家族で過ごす時”と決められているようで、1人でいると孤独が身に染みる。でも家族と会うと、忘れたい、忘れかけていた精神的苦痛で傷つく。
 
「家族がきらいだから一緒に過ごしたくない。だから正月も1人で過ごした。でも、正月はテレビを見ても街に出ても、仲のいい家族の姿ばかり見せられる。自分だけが孤独で、うつになってこもっていた」
「実家に帰ろうと思っていたのに、家族から一方的に『お前は帰ってくるな』と拒否された」
「親戚の集まりの中で、自分や自分の家族のことを誹謗中傷された」
そんな苦しみを訴える方が今週は続き、そのような方のためにこそあるべき「こころのともしび」がこの期間に閉じていたことを申し訳なく思いました。
 
お話を聞いていて思うのです。
家族は他人の誰より深く長い人間関係だからこそ、お互いに傷つけあうことだって多い。
他人なら、嫌いな人とは縁を切れるけど、家族は切りきることができない。
普段は距離を置いて生活できているのに、「一緒にいなくてはいけない」ときもある。
一方で、「家族は他人より愛情の絆が強い関係で“あるべき”だ」という固定観念。
もちろんそれが理想だけど、この“あるべき”観が苦しみを強くするのでは、と。
 
1人の相談者に私は言いました。
「家族からの色々な虐待に耐えて、家を出て、あなたは自力で努力して温めあえる人間関係の輪を作った。その自分の頑張りを褒めてあげましょうよ。
正月はあなたにとって“愛の関係”がOFFになっていたとき。正月明けの今から、ONにして楽しもう」
簡単な答えとは思いませんが。