広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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うつがひどいときは「崖の途中にしがみついて身動きとれない」状態

うつの症状がひどくて、しばらくお会いできなかった方が久しぶりに「ともしび」に遊びに来られました。
冬場、しばらく体もこころも動きがとれないような状態だったけど、
やっと身を起こせるようになって、お話に来てくれたのです。

その方が、症状が重いときのご自分を
「崖の途中で手足を動かすことができず、昇ることも落ちることもできないで崖にしがみついている状態」と話していました。
また、そんなときは「自分は頑張れば崖の上にもう一度上がれるんだ、上がれないのは自分が弱いからだ」と思いこんでしまうそうです。

「うつ」がひどい時、、、崖に例えると「崖下の深い谷に落ちてはいあがれない状態」と思いがちでしたが、
『落ちることさえ、怖くてできない状態』と聞いて、今までお話を聞いてきた色々な方の姿ととても重なるものがあり、腑に落ちました。

いっそ、一回落ちて(仕事や学業、家事などの役割や社会的責任から一旦離れて)しまえれば楽だとわかっていても、手を離すことができない状態、、、

どんなに恐ろしく、不安でしょうか。

その方はようやく、崖を横に移動する程度には手足が動かせるようになったそう。(決してはいあがったのではないけど)
それは「他人と会って、話すことができるようになった」ことだと言います。

当事者の言葉は重い。教えられることが多いと改めて思います。

以前、自殺防止団体の研修で、死にたい気持ちの人を「崖下に落ちておぼそうな状態」の人に例え、
その人に寄り添う姿勢として「一緒に飛び込むのではなく、命綱を持ちながら崖下まで降りていき、手を差し伸べること」と教えられました。
でも、手足を硬直させ、崖にしがみついている人に「命綱につかまれ」と降りていくことは、崖下の人以上にむずかしい、、、

今、小さな一歩でつながっている人の中にも、「何かできないか、どうにかできないか」と思いながら、手の差し伸べようがない人がたくさんいます。

そのジレンマを抱える私たちもつらい、、、