広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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親はいつでも子どもが弱音を吐いてくれるのを待っているんだよ

最近嬉しい便りがありました。
重い「うつ状態」で引きこもり、一人で闘病に苦しんでいる方から、「やっと故郷に帰り、元々お世話になっていた病院で治療を受けようと決心がついた」とのお知らせです。
「何が嬉しいか」と言われそうですが、この決心にあたって一番のハードルが「郷里の親に病気のことを打ち明けなくてはいけない」ことだったのです。
 
親御さんを心配させまい、として自分の病気や闘病の苦しみを“知らせまい”とする人は少なくありません。
というより、遠方に住む子どもが、こころの病で闘病している親の多くが、子どもから病気について打ち明けてもらえず、様子がわからず、相談に乗ることもできないことを悶々と悩んでいます。
自死で子どもを亡くした親は「どうしてもっと寄り添い、話を聞いてあげられなかったのか」と悩み、「どうして話してくれなかったのか」と亡き子に問いかけます。
私もその一人です。
 
だから、この方から相談を受けた私は言いました。
「親を心配させまい、と秘密にしていても、親の勘でわかるんだよ、何か起きているって。
胸騒ぎがしているのに、本人から何も教えてもらえない、聞いても答えてくれない。
それほど心配で辛いことはないんだよ。
重い症状であっても、『言ってくれた』ことだけでまず安心するんだよ」
 
数日して、その方は勇気を出して病院に連絡し、親御さんに病気のことを打ち明け、郷里に帰る決心をしたそうです。
親御さんの言葉はとてもやさしく温かかったそうです。
 
「余寒の候」。立春を過ぎ、寒が明けてもまだ寒さが続く、今頃の気候のことを言います。
でも、春は必ず来る。近づいているよ。
 
「元気になったら、いや、ならなくても。また会おうね。
いつでも、いつまでも待っているよ」とその方に伝えました。