「こころ」の崩壊が怖いコロナ禍
「こころのともしび」の活動を自粛してから1ヶ月が経ちました。いまは、予約制で1組ずつ、傾聴を続けています。
(手指の消毒、検温、換気、距離には十分な注意を払っています)
予約の連絡をされた方にそのまま、電話でお話しを聞くことも少なくありません。
電話や傾聴のお話しの中で、「コロナの影響が日常生活や、こころの問題を侵食している」ことを感じます。特に近日、相談が増加しています。
ある方は、3月に採用された職場で1ヶ月もたたないうちに自宅待機になりました。
そのこと自体は避けられない決定だと思うのですが、お話しをしているうちに
「この職場が出勤禁止になったのも、はては、コロナ感染も、すべて自分が悪いのではないかと思ってしまう」という言葉に驚きました。
ありえないことを想像してしまうほど、気持ちが落ち込み、自分を責め、うつになっているのです。
またある方は、「自宅での家族からの精神的なDVが激化している。もともとその傾向はあったものの、その都度自分が何泊がネットカフェなどに逃げてクールダウンしていたが、それも、ネットカフェが休業している。友人の家に逃げることもあったが、友人の家もコロナ感染を恐れて、受け入れてくれない」と訴えます。
またある方は、いつも通っている作業所が休業になり、家にこもっていると思い出すのは、過去に受けた壮絶ないじめや家族からの暴言ばかり。そのことが振り払っても振り払っても自分を襲ってくる、と訴えます。
私の立場では、ただただ耳を傾けることしかできませんが、せめてこの場所を「こころの駆け込み寺」として灯をともしていたいと思います。
コロナ感染拡大はまだ予断を許さない状況で、緊急事態宣言も延長されました。
できるだけ外出をせず、電話やLINEなど、遠隔での傾聴を利用いただきたいと思います。
新たに「LINEと電話による傾聴」のご案内をしています。
こもりやすいこの時期、テレワークならぬテレ傾聴をご利用下さい。
2020年05月01日 19:16