オンラインや電話傾聴も「小さな一歩」らしく
小さな一歩では、昨年のコロナ禍後、LINEと電話傾聴を強化しました。大きな組織のリモート傾聴のように、「電話が鳴りやまない」というほどではありませんが、以前に比べると、相談件数は日を追って増えています。
同じ方から定期的な電話やLINEの相談を受けることも少なくありません。
先日、時々行き詰まると電話をくれる方が久々にかけてこられました。
聞くと、新しい精神科医とのよい出会いのおかげで、とても気持ちが楽になったとのこと。
その方が、色々ともがきながら模索している話を以前から聞いてきたので、心から「よかったですね!!」と言いました。
すると、その方は、「こんな風に、色々な変遷を知っている方々と一対一で話せるのがうれしい。『あの時はこうでしたよね』とか『こんなこともあったけどよく乗り越えましたね』と声をかけてくれるのがうれしい」と言われました。
今まで、小さな一歩に限らず、色々な電話相談にかけたけど、いつも違う人が出たり、名前がわからないので、その都度、今に至った履歴や取り巻く背景を説明しなくてはいけない。そんな話をしているうちに制限時間が終わってしまう。
ここは、数名の担当者が継続的に、名乗りながら話を聞いてくれるので、安心して『今のこと、今の気持ち』を話すことができる、と言われたことが心に残りました。
電話相談にも色々な方法があり、一長一短があると思います。
できるだけ多くの人の声を聞くためのシステムも世の中で必要とされています。
また、電話相談は、表情や姿が見えないので、面談と比べて相談者の心情を理解するために一層のスキルと努力が必要とも言われます。
小さな一歩の電話相談は、こじんまりと日々行っていますが、できる限り、声だけのつながりでも、その方の背景や移り変わりも受け取れるような、傾聴でありたいと思います。
2021年03月17日 20:19