広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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神は耐えられない試練から逃れる道を示してくれる

2022年祈念式
6月21日は娘の11回目の召天祈念日(一般的には命日)でした。
今年も親族が教会(日本キリスト教団広島教会)に集まり、
娘と、その後に娘の傍らに昇っていった父母の「召天祈念式」を行いました。

式中、聖書から
「あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。
神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、
試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。」
(コリントの信徒への手紙)


という聖句をもとに牧師の説教に耳を傾け、その後,教会墓地で祈りを捧げ、花をたむけました。

11年前に娘を亡くした直後にこの聖句を目にして、
「本当にいつかこの試練から逃れられる日が来るのだろうか、神様はその道を示してくれるのだろうか」
と泣きながら空を見上げたことを思い出します。

「神様がある試練から逃れさせてくれても、また新しい試練がやってくる。
生きることはその繰り返し、、、、」そんな風に思うことも少なくありません。

召天祈念日に設立した「小さな一歩」の活動は9周年。10年目に入りました。
9年間で、多くの方々の「生きる試練」を知りました。

壮絶な人生をたどってきた、あるいはいまもその渦中にある方、
心の暗闇の中で身動きができない方、
恐怖に立ちすくんでいる方、
深く抜け出せない孤独の中で泣き叫んでいる方、
迷路に入り込み、出口が見つからない方、、

何もできない無力な自分を責めることもあります。
他人が手を差し伸べることができない、厳しい試練の前で呆然と立ちすくむこともあります。

私は毎朝祈ります。
「神よ。暗闇の中でさまよう人、迷路の出口が見つけられない人、悲しみの深い沼から浮かび上がれない人をあなた様がどうぞお救いください。
無力な私をもお救いください。行くべき道に光を照らし、導いてください」。
 
2022年07月01日 10:15