雄弁な励ましより肌感の安心を
小さな一歩の活動を始めて12年。「こころのともしび」活動を始めて、まもなく10年。私たちは活動の日々で、「出会い」と「別れ」を繰り返してきました。「出会い」は色々な思いや事情で“しんどさ”を背負わされた方が多い。
決して「楽しい」「満たされた」状態の方ばかりではなく、むしろ逆の環境の方が多い。
そんな中で、莫大な情報の海の中から「小さな一歩」を見つけてくださった方。
私たちはその方々に大きな救いや問題解決へ向けての道を切り開いたり、現実を救済することはできません。
でも、孤独や人間不信を抱える人の気持ちを少しでも柔らかく、温かくできたら、、、冗談を言い合って笑いあえる経験をしてもらえたら、、、、温かい手作りの食事を食べてもらえたら、
「ごく普通の日常生活に近い」時間と場所を提供できたら、、、と考えています。
私たちと出会った人が、新しい道のスタートに立った時は、寂しい気持ちは口にしないように、励ましの声をかけて背中を押します。
思い通りにいかないこともままあり、肩を落とし、後悔することもあります。
「言葉かけ」が空回りし、想いとは逆の方向になってしまうこともあります。
ここには特別な救いの道につながる言葉や導はありませんが、例えば冬の夜の寒さの中や、どしゃぶりの雨の中を歩き続けてきた時に、ふと、温かい場所に入った瞬間の「肌で感じる温かさ」に近いものを感じてもらえるといいな、と思っています。
世の中にあふれるほどの「言葉」が跋扈する中、「肌感で感じる温かみ」、、これほど難しいものはないと思いつつ。
2025年04月25日 18:02