インナーファーザーという呪縛
母性的な包み込むような愛が特に大事、とはよく言われます。
子どもの成長に悪影響を与える父親とはDV、虐待、アルコールや薬物依存症、借金、生活力がない、女性問題など、父親である前に“人間失格”“生活破綻者”である姿がよく描かれます。
典型的な父親とは
「まじめで、世間的に“羨まれる”ような組織で固い職業についている」
『働かざる者生きるべからず』が身上で、職場でも地域の中でも、人がいやがる仕事も進んで引き受け、労を惜しまず、組織の中の信頼が厚い。
そして『社会的地位の高い自分を家族に認めさせるためにいつも高圧的な態度で家族に対する』ので、家族の言い分は聞かず、一方的に自分の意見を押し付ける。
自分以外の価値観や生き方は『頭ごなし』に否定。
学歴主義、大企業や公務員偏重主義。
昭和の高度成長期に働き盛りで、根性主義。自分の栄光は今も輝かしく、年老いた今も口を開くとその自慢と、その時代の価値観を子ども(特に息子)に押し付ける。
でも「お父さんは正しいから逆らえず」呪縛されたようにいつも顔色を見て生きている。
職場でも、声の大きい上司や同僚の“顔色”をうかがいながら生きる癖が体に染みついてしまっている。
「嫌われたくない」「怒られたくない」、その裏返しとしての「好かれたい」「ほめられたい」。
「インナーマザー」ならぬ、「インナーファーザー」が彼に巣くっているようです。
恫喝され、いじめられ、無理を押し付けられる。同僚も遠巻きにするか、便乗して彼を苦しめる。