当事者はやっかい者か
先週末の分かち合いに参加された学生さんからショックな話を聞きました。
その方は、思春期に身近な方のうつや自死に直面し、その経験を糧に精神保健福祉の道に進もうと、とてもがんばっているのです。
現在も能動的にいろいろな方の援助や自死遺族支援に参加したいと申し出をするのですが
全て、軽く却下されてしまうそうです。
その方の指導者も「当事者が精神保健福祉に携わることに反対」とはっきり言われるそうです。
なぜでしょうか。若いからでしょうか。
当事者が支援することは「視野狭窄で偏った、感情的な行動になりやすい」ということでしょうか。
先日のシンポジウムでは十分話しきれなかったのですが
当事者(自死遺族やうつを克服した人、自死未遂経験者など)が、
その経験を糧に、支援したいと思うことは、稀有なことではないと思うのですが、
門戸は開かれていません。
その方のように、「一から精神保健福祉の道を目指す」のであれば何のハンディもないはずなのに上のようにむしろ逆差別的な扱い、というのはあまりに悲しすぎます。
カウンセラーの仕事をしている自死遺族が、「家族を自死で亡くすような人がしていると知られると、クライアント側が拒否したり、クレームを言ってくることがあるから隠しておいた方がいい」と助言(?)された話を聞いたこともあります。
一方で、自死遺族は被害者意識や排他意識が強い、という声も聞く。
では、どうしたらいいのでしょうか。
怒り、というより悲しくなります。
2013年07月30日 19:56