広島の自助グループ 「NPO法人 小さな一歩・ネットワークひろしま」

自死遺族支援、自死(自殺)防止のための支え合い

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ブログ風 日々のつれづれ

「居場所づくり」に取り組む団体の「実践発表会」

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 先日、広島市東区総合福祉センターで開催された
 「ここが私の居場所です!」
 
 ~社会的課題に取り組む地域福祉活動 実践発表会~

を見学しに行きました。

・さくらサロン(戸坂学区常設型の地域交流サロン)
・男の料理サロン“わっはっは”(狩留家地区)
・みんなが竜馬塾・基町校
  (課題を持つ子どもたちの居場所、体験)
・亀崎ひろば・たんぽぽのわたげ
 (障碍者就労。無農薬野菜、自然食品販売)
・もったいないおばさんのたまり場
 (中区基町。一人暮らしの方のたまり場)
・赤とんぼ子育て広場
(安佐南区沼田町。毎週子育て中の親子が集う。)
・カレーカフェ・土曜モーニング(安佐南区伴東)
・ら・ふぃーとHOUSE
 (美鈴が丘の地域コミュニティスペース)
・高陽ニュータウンのまちづくり
 (高陽団地内、放課後児童クラブ、高齢者世帯支援)
・反貧困ネットワークほっとサロン
 (中区。生活相談、おしゃべり、食事会)
・勇気と希望で仲間を作る会
 (路上生活者支援、集う場としての食事会)
・河原町のおうち・古田のおうち(弧食高齢者、高齢出産ママへのランチ提供や交流広場)


 11団体が参加し、地域住民、一人暮らし高齢者や障碍者、引きこもりの若者、生活困窮者、
 子育て中の親子など「ほっとくつろぐ場所がほしい」「同じ困りごとや生活課題を持つ人と交流したい」という人に集う場所を提供したり、生活支援活動をしたり。
 

 それぞれの活動を発表し、思いを交換していました。
 「食」を通じてつながりを作っている団体が多く、やはり「同じ釜の飯」は偉大だな、と思ったり。
 お話を聞いて「仲間っていいな~」と思いました。
 さまざまなボランティア活動に参加している方々は活動自体をとても楽しんでいるように見えました。
 「小さな一歩」も、気軽に仲間が集まってご飯を食べたり、お茶を飲みながら雑談するような
 フリースペースがあるといいな~
 などと、欲張りが出てしまう私でした。

  広島市社会福祉協議会の鈴川福祉課長にご挨拶したら、
  いきなり指名されて壇の上に呼ばれ、「小さな一歩」のPRをすることに。

 こんなつもりではなかったものですから、しどろもどろでろくなPRもできない自分が恥ずかしい。
 
2013年10月28日 17:41

生き方を問い直す秀作映画が広島市内で上映されます

 今日、とある異業種交流ランチ会で出会いのご縁があった方が、
 個人で秀作映画の上映の主催者としてがんばっているので
 小さな一歩として応援したいと思いました。

 上映会場はどちらも「広島市西区文化センター」です。

「祈り~inori」映画紹介

 【ストーリー】
 太古の昔から人類は祈り続けてきた。日本でもお正月には毎年9000万人以上の人々が
 初詣に祈りを捧げている。この祈りに科学のメスが入り始めている。

 その研究の最先端を欧米の科学者達と共にDNA研究の権威、
 筑波大学名誉教授 村上和雄氏が解き明かしていく


 11月4日(土)西区民文化センタースタジオ(※12月28日にも上映予定あり)

 3回上映 ①10:30~ ②14:00~ ③17:00~
 

   入場券:前売り:1500円、当日1800円

  
クリスチャンの私は、毎日自宅で、週に1回は教会と墓前で「祈り」をささげています。
 
 

  それだけに、「祈る」行為が自分の気持ちにもたらす、気持ちの確認といやしの作用
  は、人一倍実感しているので、ぜひ見たい映画ですが、
  残念ながら、11月4日は用事があって見に行けません。12月28日に上映
  があればぜひ見たいと思います。

 

 ◆お問い合わせメールはこちら↓◆※末字の\を削除。 baiyan8008@yahoo.co.jp¥

◆主 催◆
 自主上映の会ひろしま☆10000 (小林@ばいやん)http://ameblo.jp/hapybayan88/


 「降りていく生き方」映画紹介

  この映画は、全国で200人以上の「新しい生き方」をしている方々に行ったインタビューをもとに、
  作品のストーリーが作られました。
  テーマは「これからの『生き方』。」
  映画のモデルには「奇跡のリンゴ・木村秋則さん」や「べてるの家・向谷地生良」さんもいます。
  「自然環境」「発酵」「いのち」「まちづくり」。。。多くの領域で
  いままで誰もしなかった、しようとしなかった生き方を切り開き、貫いている方が
    作品のモチーフとして多くとりあげられているそうです。

 「この映画を見て自殺を思いとどまった若者もいます!」とチラシに書かれていました。
  
 広島では
 11月30日(土)13時~(12時半開場)西区民文化センターホール
 
にて、初めてで1回限りの上映会があります。

 入場券:前売り:1500円、当日2,000円

 広島上映の主催に立ち上がった方は
    いままでの自分の人生を見つめ直し、数々の自主上映を通して、
    これからの生き方を見つけようと動き出した時、映画「降りてゆく生き方」の噂を聞き、
   そのコンセプトや作品に惹かれ、自らも他の地域の上映会へ足を運び、
   非常に感銘を受け、上映を決意されたそうです。私は観に行きます。

     広島上映会の詳細や前売り券購入についての詳細はコチラ

   PDF版「映画チラシ」はコチラ
  
 
申し込み先:
  メール:hsm@nippon-p.org
     電話:070-6693-4821(小林さん)

 
  

2013年10月24日 17:08

フォトギャラリー

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居場所が決まりました

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 以前このブログでも書いていましたが、

 亡くなった愛する人の写真をもとに、ストラップ人形を制作してくれる

 「LifePower」さんの
「大事な人の面影写真をもとにマスコット人形を作ります」。
 から、娘の人形が送られてきました。

 
 私の一番気に入っている娘の写真をもとに、

 当時身に着けていたマントやスカート、イヤーマフ、ブーツを
 小さい人形にきちんと再現してくれて、
 手元に届いたとき、思わず声を失ってしまうほどでした。

 いつも身に着けておきたいのだけど汚れるのもいやだな、とどこに置こうか考えていましたが

 かばんのポケットに入れて持ち歩くことにしました。

 2年前には、娘と家族とペットが集合しているシーンを絵に描いてもらいました。

 その絵は自宅の壁に飾るとともに、撮影した写真をアイフォンで持ち歩き、

 ホームページのアイコンにも使っています。

 
 こんなふうに、いつも共にいてくれる、そばにいる、と思えることは
 私自身がきちんと生き続けるための糧になります。

 小さな一歩の活動について、心ない中傷もあったけど、

 娘がいつもそばにいるのだから、がんばろうという気持ちになれます。
2013年10月21日 13:42

こんな「記念日の悲嘆」もある


 娘が自動車販売会社で働いていた頃に彼女を通じて買った車が初めての車検を迎える。
 買うときに、娘の職場に行き、カタログや見積書、カラーサンプル、実車の試乗などをしながら
 張り切って営業している娘のたのもしい姿を見た。

 そのときの声や姿、言葉が思い出される。

 勧められてJAF、任意保険、会員カードに入った。多少でも営業成績になればと思ったから。

 今でもそれぞれからDMが来るたびに娘のことを思い出してきた。

 「ママ、この前加入したあのカード、使ってる?ポイント貯まると定期点検なんかにも使えるんよ。」
 と言った明るい声がDMが来るたびに耳によみがえる。
 

 先日、職場の人から遠慮がちに連絡があった。

 購入時に加入した3年間のメンテナンスパックを一度も使っていないので返金します、とのことだった。

 娘が在職中、とても親切にしてくれた先輩。会ったこともあった。

 その人には罪はない。会社も、その職場にも恨みはない。

 ただ、その職場の人間関係が死につながった。どうしても辛い気持ちしか浮かんでこない。

 忘れたい、もう構ってほしくないと思う。

 車はポンコツになっても乗り続けるだろう。娘が車の中に残していった化粧水のボトル。ぼろぼろになっても捨てはしない。

 でも、もう、K市の職場のことは葬りたい。 
 
 

2013年10月11日 19:22

神様は1人1人に天使を遣わしてくれるはずなのに


 
 
 子どものときに、親から愛を与えられず、

 
  「お前なんかいない方がよかった」と言われてずっと、自己否定の中で生きてきた。

 他人とかかわりたい、つながりがほしい、と願うあまり

 誰に対しても、自分の想いをぶつけることができず、相手の心の中ばかり気になって

 一生懸命相手の心を理解しようと努力するあまり、他人のネガティブ思考を自分の中に過度に取りこんでしまうために、
 それが原因で、身体に激しい痛みが生じるストレス性の身体障害を持っている。
  

 働くことも、ボランティアをすることも、友人を作るために交流の場に出ることも、
それがゆえに、医者から禁止されている。

 いまは、障碍者年金と生活保護で生計をたてながら、投薬治療で健康を維持をする生活。
  平均寿命の半分しかまだ人生を歩んでいないのに、「自分はもうこれでいい」と言われる。

 「それでも、あなたのような方に会えて、お話ができてよかった」と言われる。
 

 神様、私はこの間、教会で、

 神様は、私たち1人1人に、天使を遣わせてくださっていて、
 苦しいときや危険なときは、神様がその天使を通じて、私たちを守り導いてくださっている、
 と聞きました。

 「小さな者が1人でも軽んじられないように」御国から御顔を向けてくださっていると聞きました。

  では、神様、その方のもとには、天使を遣わすのをお忘れになったのですか。

  その方に遣わした天使は、あなた様にこのような小さき者のことを伝えていないのですか。

  どうぞ、忘れないでください。もう一度、この人に御顔を向けてください。


  私は祈ることしかできない。
  
2013年10月09日 00:12

大切な人の面影を人形にしてくれます


 
 7月の「自死に関するシンポジウム」で登壇してくれた、

 自死遺族の友人が「イキル応援プロジェクト Life Power」という活動団体を立ち上げ、

 生きづらさを抱えた人たちの支援とネットワークに頑張ろうとしています。

   「イキル応援プロジェクト Life Power」

 
 
 
 自死遺族も、自死念慮に苦しむ人も、ブログやSNSで「想いを吐露したり」、
 実際に「自分がやりたいこと、できること」から社会参加をし、生きがいを探していくための手助けをしようというプロジェクトです。

 電子書籍やメンバーが作った作品を販売し、その収益を本人に還元して「生きるよろこびを実感していこう」というもの。

 彼女はクリエイティブな人で、ホームページもすごく素敵だし、
 プロジェクトの発想も新しいし、
 自分の「作品」を実際に作ることができるところが、すごいな、と思います。
 手先が不器用でデザインのセンスもない私にはうらやましい限りです。

 そんな彼女がいま発信しているのが

 「大事な人の面影写真をもとにマスコット人形を作ります」。

 
  写真を送ると、その人に似せたストラップ人形を手作りで作ってくれるそうです。

  私もいまから頼んでみようと思っています。できあがったら公表します。


  

 
2013年10月04日 19:27

生死に対する「自己決定」


先週の26日、大阪府人権協会主催の
「2013年度自殺防止サポータースキルアップ講座」の2日目を受講してきました。

午前の講義でNPO国際ビフレンダーズ大阪自殺防止センター 所長 深尾泰さんが「自殺と自殺の現状、自殺防止活動」という題で講義をされました。

率直なところ、以前から出席していたセミナーでも資料として見ていた「自殺統計」だったので、
既知の事実を改めて解説し、確認させていただいた、という内容ではありましたが、
最後に出された「国際ビフレンターズ憲章」の一文が深く胸を打ち、また、考えさせられるものでした。

◇自己決定 Self-Determination
・コーラーは自分の命への責任を保持しており、たとえその決定が自分の命を取り去ることであっても、決定をくだす権利を失わない。(この項の実際の適用は、センターが在る地域の状況と法体系に左右される) これは自殺を是認するものではない」


講師の先生自身が、電話相談の現場で、「自分は死ぬことは決めているが、最後に誰かに話したい話を聞いてもらって、自分の魂が救われた」と言って電話を切られたことがあったそうです。

とても気がかりだったけど、名前や電話番号を言わなくていいルールのため、気になりながら連絡することができず、心残りだった、とお話されました。

もちろん、自死を認めるのではないが、「最後に自分の生と死を決めるのは自分」

私はこの考えに対して否定はしない、でも自分自身が納得するまで整理できていない。

 

自死遺族にとって、一番つらいのは自責の念だと思います。

状況から見て、99%止められなかった自死であっても、1%のチャンスがあったのに、自分がそれをしなかった、そのチャンスに気づかなかったから自死が起きた。だから自分が悪い。
多くの自死遺族がそうであるように、この想いから、私も離れられません。

娘は、自分の意思で、「死ぬ権利を行使した」と思えるかどうか。

もし、娘といま語ることができたら、何と問いかけ、何と答えが返ってくるだろう。

「自分にも死ぬ権利があった」と言われたら、どう答えるだろう。

答えは出ないままです。きっといつまでも。

 

2013年10月02日 18:26

心が開けるきっかけ


先週、大学時代の友人と5年ぶりに旅行をしました。

その中に1人、長く統合失調症で闘病したのち、

今は完治して福祉施設の仕事にがんばっている人がいます。

2人になったとき、病気について短い会話をすることができました。

今は、元気な彼女ですが、長い期間投薬治療を受けていました。

ある時思ったそうです。「このまま薬を続けていたら、自分はずっと“寛解”期の人間」と思ったそう。

そんなとき、高校生時代の自分の持ち物を見て「自分の本質はあの頃とまったく変わっていない。

もう一度自分自身に戻ろう」と気づくことがあり、思い切って薬をやめたみた。

そして仕事についてみた。

あるとき、「今まで閉じられていたものが『開いた』と思ったきっかけ」があった」。



いまでも、時々コミュニケーションがうまくいかないことがある彼女ですが、応援したいです。
2013年09月29日 14:21

自死防止のための支援ということ


  先日、大阪府人権協会が開催した

  「自殺防止サポータースキルアップ研修」
 
  を受講してきました。
  

  参加者は主に行政や福祉関係の団体の実務担当者だと思います。

  日々の対応業務の中で、自死危険の高い人や自死未遂者に対応している人たちに向けて
  より迅速で適切な支援を実行するための、実務的な講習で、
  具体事例をあげたロールプレイ実習などもあり、刺激を受ける内容でした。

  自死危険の高い人が抱える、精神病理的・経済的に逼迫した状況。
  時には明日の身体安全にもかかわるような「待ったなしの」状況。

  追いつめられた人を「どのような機関が連携しあい」「何から解決していくか」
 「そのために利用できる法律や制度、機関や施設は何か」を実習方式で学びました。

  必要なことは、無理なく無駄なく、「いのちを守る」ために一番早くすべきことから手がけること。

  とても勉強になったのですが、同時に考えこんでしまいました。
  大阪のセミナーなので、大阪の支持団体や行政窓口を前提としてお話がされます。
  これは広島では、どうなんだろう。それぞれの地域で事情はまた全然違います。

  私たちは、もっと、実際に「いのちの実務」を担っている現場がどのように日々、動いているかを
  知るべきではないでしょうか。
  知らずに「行政は何もしてくれない」と思い込んでいないでしょうか。

  そして考えこんでしまいました。小さな一歩 のような民間ボランティア活動の持つ意味を。。


  26日に2回目の講義があります。
  「自殺と自殺の現状、自殺防止活動等」
  「自死と悩み相談活動に関する調査報告から見えてきた自死相談のあり方」
  「死にたいと相談されたら(ロールプレイ)」

  何かを吸収して帰りたいと思います。私たちでもできることを。
2013年09月18日 19:56