
チラシに使うフリー素材を探していたら、とてもぴったりする写真がありました。
どんよりと曇った空と寒々とした風景。
目の前にある冬の水辺。
それを見つめながら、寄り添う2人。
自死を考えるほどの辛さを抱える人と、その心によりそう人の心象風景はこれに似ているように思います。
春うららの季節のときも、クリスマスの華やかな町並みにあっても、
こころの風景はいつも寒々とした孤独や、行きどころのない不安の中にある。
でも、1人でいるより、2人で寄り添っていれば、温もりがあるだけ、ちょっとは暖かいよね。
シンポジウムのテーマは「自死の淵に立つ心に向き合う」。
チラシに以下のような主旨分を書きました。
「自死者は直前まで、「生きるのが辛い!誰か助けて!」という壮絶な心の苦しみと戦い、
なんらかの形でSOSメッセージを発しています。
私たちは、「死にたい」という訴えや自殺未遂行為に対してうろたえ、立ち往生し、
正面から向き合えず、「まさか死ぬことはない」という思いこみに逃げ込みたくなります。
自死遺族の多くはその経験をしています。そしてそのことで、終生自分を責め続けるのです。
このシンポジウムは、自死遺族が自責の体験をもとに、「自死の淵に立つ心」に対して、
どのように向き合い、寄り添うべきかを多くの方と共に考えたいという思いから、
自殺防止対策の第一人者を講師に迎え、お話しを聞くために企画しました。
広島県も「自殺未遂者の事後ケア」に今後、重点的に取り組むことを発表しています。
このシンポジウムが、医療・福祉・地域の支援者が連携のもとでの自死者減少に
ささやかでもつながることを祈念します。」
少しでも多くの人の心にとまり、自死防止に向けた思いを共有することができますように。